高気密高断熱住宅が徐々に広まっている。本当に居心地の良い住まいとは?

高気密高断熱住宅の問題-02

因みに、換気計画に失敗してしまうと、夏の日射熱(特に西日)などを溜めてしまうため暑くて眠れず、なかなか冷えないため冷房費用が高くつくことも。
この場合は、「すだれ」や「よしず」を使用し、家の外で日光を遮断すれば、緩和できると思います。緑のカーテンも良さそうですね! 朝顔の他に、へちま、ゴーヤ、キュウリなどを植えられると良いです。ゴーヤはびっくりするほど大量になります。収穫する楽しみもできます。

他に、結露が発生し、窓を開けられない家になることも。
この場合は、エアコンをご使用になられると良いかも。換気扇を見直すことで何とかなる場合もあるため、チェックをしてみてください。

また、逆の「乾燥しすぎる」家になることもあるようです。この場合は、あえて湿度が上昇するものを置くと良さそうです。たとえば、洗濯物を室内に干すとか、観葉植物をたくさん置いてみる、加湿器を設置するなど。

これらの根本的な解決は難しいです(もしくは大規模になってしまいます)が、実行可能な範囲で暮らしやすくなるとよいですね。

高気密・高断熱って結局どうなの?

失敗例をいくつかあげましたが、うまく換気ができていて、ちゃんとした高断熱・高気密であれば、これらは起こらない問題です。とても快適な――特に冬は――の住まいになるはず。
デメリットで挙げた窓の小ささも、近頃は複層ガラスも大型化していますし、トリプルガラスもやっと先日日本で発売されました。

遮熱効果の高いLow-Eガラスであれば、夏の西日もカットしてくれるため快適に暮らせるはずです。
(しかし、北側の窓や北側の部屋であれば太陽光を少しでも入れたい場合もあるため、断熱効果の高いLow-Eガラスを選ばれたほうが良いでしょう。)