高気密高断熱住宅が徐々に広まっている。本当に居心地の良い住まいとは?

高気密住宅と結露

ツーバイフォーを含めた高気密住宅が近頃では当たり前になってきましたが、高気密になった分、結露問題が大きくなってきました。
室内は非常に暖かいのに、外気が5度を下回ると一枚ガラスではタオルがぐっしょり濡れるほどの結露が発生することも…

原因は、家(室内)全体で暖かいところと寒いところが混在することです。
家や部屋全体が均一に暖かければ、空気中の水分は結露せず、そのままの状態になります。高気密・高断熱である必要があるのです。

雨戸やシャッターが取り付けてあるなら朝の結露はマシなようですが、結露が激しいと窓ガラスや押さえるゴム、サッシ、その周辺の壁紙やカーテンなどにカビが発生する恐れがあります。毎日拭き掃除をしていても、1度では足りない場合も出てくると思います。

解決するには?

高気密だけど高断熱ではない住まいの場合、結露の悩みは深刻になってきます。
シャッターや雨戸を取り付けようとしても、すべての窓に取り付けられるとは限りません。その場合、ガラスのリフォームがおすすめです。

窓ガラスは断熱効果のある複層ガラス……個人的にはLow-E複層ガラス(エコガラス)、サッシも結露しない樹脂タイプや木製タイプのものを選ばれたほうがベストです。窓際や足元の冷えが解消されるため、結露もかなり防止されます。
(北国では、樹脂製・木製サッシが常識になっています。因みにスウェーデンなどで多く使用されている木製サッシは、手入れが必要です。高気密住宅では濡れてしまうと乾燥も難しいため、腐食してしまう可能性もあります)

それ以外に結露を防止するためには、24時間換気扇をつけっぱなしにすることや暖房器具を見直すことも、一つのポイントです。暖房器具は、エアコンタイプが排ガスを室外に捨てるためお勧めです。石油がガスを使用したストーブの場合は、排ガスを外へ排出するタイプを選ばれると良いでしょう。湿度がかなり下がります。

また、木炭を室内に設置すると多少、結露を防止できるかもしれません。
炭は消臭効果があり、湿気も吸収してくれるためです。

しかし、窓以外にも天井や床、壁がしっかり断熱されていないと、まだどこかひんやりしているかもしれません。
断熱をしっかり行うことで、住み心地の良い健康的な暮らしが可能になります。将来的には、住まいのリフォームをご検討されても良いかもしれません。